Intensivist 〜doctoryoの雑多なブログ〜

とある救急/集中治療医のブログ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

アンモニウム負荷試験&Fisherberg濃縮試験

アンモニウム負荷試験とFisherberg濃縮試験 →どちらも「遠位尿細管機能を反映する」検査です!! 遠位尿細管ではNa再吸収、KとHの分泌が行われています。 ★アンモニウム負荷試験/NH4CL負荷試験 NH4CLを経口投与(体内でNH4CL→HCL+NH3) →acidosisに傾く→遠位尿…

脱水の病態を掘り下げてみます^^

しばらくブログが途絶えていましたが、 現在は大学病院高度救急救命センターで実習中です。 そこで初期対応と入院管理を見学していると、 「水・電解質異常」が全然わからない・・・m(_ _)m (←先生に質問されてもほとんどよくわからない) とりあえず脱水か…

頭の隅には「気管支異物に注意!」を

小児の「突然の呼吸困難」では 気管支異物/誤飲の可能性を必ず考える!!! ーーーーーーーーーーーーーーー 国試101G-18 1歳6ヶ月の男児。喘鳴を主訴に来院した。3時間前にピーナッツを食べていて、急に咳き込んだ。母親が背中を叩いたところ、小さなピーナッ…

アトピー性皮膚炎ガイドライン改訂2016

2009年以来、7年ぶりにアトピー性皮膚炎の診療ガイドラインが改訂されました! これを機にアトピー診療について&変更点をまとめたいと思います。 【定義】 「増悪寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」…

のどを診ればインフルエンザが診断できる?

冬の乾燥するちょうどこの時期 「流行のピークは過ぎた!」と言われているものの 小児科外来はインフルエンザが半数以上。 よって「インフルエンザ迅速診断キット」が大活躍します。 感度、特異度ともに90%を超えた検査ではありますが、 ある一定の確率で偽…

本当は怖い...コンパートメント症候群

四肢の骨折や圧挫(長い間つぶされて壊れること)などで 閉鎖腔に血液や滲出液(血管から漏れ出た液体)が貯留することにより、 循環障害や神経障害を起こす病態をコンパートメント/筋区画症候群と言います。 四肢の筋肉は屈筋or伸筋群でまとめられ、それらは筋…

新専門医制度がぼんやりしている・・・

今まで各学会が独自に認定してきた「専門医」 2017年4月からは日本専門医機構(http://www.japan-senmon-i.jp/)という厚生省と独立した組織が統一して評価認定する「新専門医」の研修が始まります。 これで海外の専門医と同レベルのQualityをもつことが出来る…

ブログ開設しました!

ブログ開設しました^^ これから不定期に更新していこうと思います。 主な内容は医師国家試験の問題、気になったニュースについてなどです。 よろしくお願いします!