アンモニウム負荷試験&Fisherberg濃縮試験
アンモニウム負荷試験とFisherberg濃縮試験
→どちらも「遠位尿細管機能を反映する」検査です!!
遠位尿細管ではNa再吸収、KとHの分泌が行われています。
★アンモニウム負荷試験/NH4CL負荷試験
NH4CLを経口投与(体内でNH4CL→HCL+NH3)
→acidosisに傾く→遠位尿細管からH分泌→尿中pH↓↓(負荷2hr後の尿pH≦5.5)
例えばRTAの1型か2型かの区別で言えば、
⑴pH≧5.5(尿を酸化できず)→H分泌障害@遠位尿細管=1型RTA
⑵pH≦5.5(尿の酸化OK)→H分泌能正常@遠位尿細管=2型RTA
★Fishberg濃縮試験(髄質機能検査)
概念;水制限→ADH分泌させる→正常なら遠位尿細管&集合管の尿濃縮作用が働く
方法:前日午後6時以降飲食禁止→翌日朝6、7、8時の尿浸透圧をみる
→3回の尿のうち1回でも850mOsm/kg・H2O以上が正常
3回とも850mOsm/kg・H2O未満なら尿濃縮能低下
※禁忌;飲水制限で脱水となり腎機能低下の恐れのある場合
※低栄養状態では尿中尿素濃度が低く、低値と出てしまうことも。